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鍼灸で認知症予防

このページをご覧になる方は、認知症のご家族がいて悩まれている方か、認知症にはなりたくないと予防方法を探していらっしゃる方だと思います。そんな方々の参考になれば幸いです。

1.認知症とは老夫婦
2.もの忘れと認知症の違いは?
3.認知症の種類・原因・症状
4.認知症の治療は?
5.認知症は予防できるの?
6.鍼灸で認知症予防に出来る事
7.家族が「認知症かも?」と思ったら

1.認知症とは

厚生労働省によると、認知症とは「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態」をさします。

脳は体を動かしたり精神活動をコントロールする司令塔です。何かのきっかけで脳細胞が死んでネットワークが壊れてしまうと様々な障害が出てきます。

認知症を引き起こす病気のうちで多いのがアルツハイマー病、前頭・側頭型認知症、レビー小体病などの「変性疾患」で、その次が脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなることで神経細胞が死んで神経のネットワークが壊れてしまう「脳血管性認知症」です。

高齢化社会とともに社会問題となった認知症。
2012年の認知症高齢者数は推計で462万人となっており、認知症を発症する前段階とみられる軽度認知障害(MCI)※も400万人と推計されています。

※軽度認知障害(MCI)とは
いわゆる健常者と認知症の人との境は明確に区別できるものではありません。グレーゾーンにあたる症状に、MCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)があります。

MCIの5つの定義
1.本人または家族から記憶障害の訴えがある
2.日常生活動作は自立しており問題が無い
3.記憶障害以外の認知機能は問題が無い
4.年齢や教育レベルでは説明できない記憶障害がある
5.テストや検査をしても認知症ではない

何かしらの原因があってMCIとなっている場合、原因をそのままにすることで認知機能の低下が続き、5年間で約50%の人は認知症へと進行すると言われています。

厚生労働省は、認知症とその予備軍とされるMCIの人口は合わせて862万人ほど存在すると発表しており、これは65歳以上の4人に1人にあたる数字です。意外に思われるかもしれませんが、認知症やMCIはとても身近な症状なのです。社会問題になっていることも、この数字から納得できますね。

2.もの忘れと認知症の違いは?

加齢に伴ってもの忘れが出てくるのは誰しもが感じる事ですが、もの忘れと認知症は何が違うのでしょうか?

加齢によるもの忘れ:
出来事の一部分を忘れてしまうことで、昼ごはんを食べたことは覚えているが、何を食べたかを忘れてしまうような場合です。ヒントがあれば思い出すことが出来、忘れていることを認識することが出来ます。

認知症:
昼ごはんを食べたこと自体を忘れてしまいます。出来事自体がすっぽりと抜け落ちてしまい、ヒントをもらっても思い出すことが出来ません。また、忘れている事自体を認識することも出来ません。

3.認知症の種類・原因・症状

認知症を起こす代表的な疾患がアルツハイマー型認知症ですが、他にも脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など、さまざまな種類の症状があります。

1)アルツハイマー型認知症
認知症の半分以上を占めており、女性に多く発症します。脳血管性の認知症などの患者数が横ばいであるのに対して、アルツハイマー型認知症は増加傾向にあります。

原因:
アルツハイマー型認知症の病因は不明ですが、病理学的な特徴とされる老人斑を構成するアミロイドβが原因であるという考えが主流になっています。
脳にアミロイドβが溜まり、神経細胞が変性し細胞が減少するという考え方です。これをアミロイドカスケード説といいます。
アルツハイマー型では最近の出来事を忘れてしまうという症状が見られますが、これは記憶を司っている、海馬と呼ばれる部分に病変が起こる為に、記憶が出来なくなるものです。ただ、記憶の部分が侵される事で記憶出来ないとわかりますが、実は記憶障害が出る何年も前から、脳の異変は起きているとされています。
アミロイドβは若いうちは自分で分解していきますが、35歳くらいから分解する力が低下するため徐々に蓄積します。そのため、認知症の予防のためには、まだ認知症を身近に感じる前である35歳くらいからの取り組みが大切なのです。

症状:
判断力が低下することで、掃除の際の手順や料理の際に食材や調味料をどうしたらよいのかなどの判断が出来なくなったり、臭いやゴミが増える事にも鈍感になり気にならなくなったりします。季節外れの服や、ちぐはぐな服を着る事もあります。
見当識障害(けんとうしきしょうがい)がおき、今日の日付がわからなる。時計が読めなくなる(先にアナログ時計が読めなくなり、進行するとデジタル時計も読めなくなる)。自分がいる場所がわからなくなり迷子になる。トイレのドアの開け方が分からなくなり失禁するなどの場合も出てきます。
その他、物取られ妄想(大事な物が盗られたと家族を犯人扱いして責める)、徘徊(外へ出てウロウロする)、介護拒否(お風呂に入らないなど)が良く見られるようになります。また家族の顔がわからなくなったり、鏡に映った自分の顔がわからなくなったりします。

2)脳血管性認知症
男性に多く発症する認知症で、脳の血管が詰まったり出血したりすることで脳細胞に血液が行かなくなり脳細胞が死んでしまい起こります。

原因:代表的な疾患は脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などです。つまり動脈硬化・生活習慣病などが誘引となります。多発性脳梗塞は小さな脳梗塞が何度も起きており、繰り返すたびに悪化していき、梗塞が起こる場所により症状も変わります。
アルツハイマー型認知症が徐々に進行していくのに比べ、脳血管性認知症は症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら進行します。

症状:
梗塞により脳細胞が死んでネットワークが壊れた部分の機能が低下する為、正常に働いている部分も当然あります。
そのため、物忘れや計算が出来なくなっても判断力は正常な状態であるといった、まだら認知症と言われる状態になります。意欲が無く何もできない時ときちんと行動が出来る時があります。
これらが一日の中でも変動がみられるため、家族からは「やる気がないだけではないか。」と見られてしまうことがあります。

感情のコントロールも出来なくなり、なんでもないことですぐに泣いたり怒ったりしたり、うつ傾向になって表情が能面のように乏しくなる場合があります。
また、物が分かっていても名前が出てこなかったり、服を前後逆さまに着たりします。
脳血管性認知症の人は、脳梗塞が再発することも多い為、急激に症状が悪化してしまうことがあり注意が必要です。

3)レビー小体型認知症
アルツハイマー型に比べ、男性が女性の約2倍多く発症すると言われています。

原因:
レビー小体とは、神経細胞に出来る特殊なたんぱく質で、レビー小体が脳の大脳皮質(思考を司り人間らしさを作り出す場所)や、脳幹(呼吸や血液の循環などの生命維持に係わる重要な場所)に多く集まることで神経細胞が壊れてしまい神経伝達がうまくいかなくなり認知症の症状が現れます。

症状:
認知症というともの忘れのイメージが有りますが、レビー小体型では初期の段階でもの忘れよりも本格的な幻視が見られる場合があります。
幻視は、「知らない人がいる」と言って話しかけたり「虫が部屋にいる」と訴えたりする事があります。
認知の状態は、数時間から数カ月のうちに明らかな変動が見られ、良い時は記憶力や理解力も問題ありませんが、低下した時には状況が認識できずに話が全く通じなくなります。今いる場所や時間といったことが分からなくなる見当識障害が強く出たり注意力が散漫になり一貫した行動や思考も難しくなったりします。
しかし、認識がしっかりしている時もあるため、周りからは「本当は出来るのにやらないだけではないか」と思われたりすることもしばしばあります。
また、パーキンソン症状のような手の震え、動作が遅い、筋肉のこわばり、表情が乏しくなる、体のバランスが取れないなどの症状も出てきます。
元気がない・眠れない・食欲不振などのうつの様な症状もでるため、うつ病と間違えられることもあります。また、レム睡眠行動障害により、寝ている時に大声をだしたり暴れたりすることがあります。

4)前頭側頭型認知症
性格が極端に変わってしまうという症状が現れます。進行はゆっくりで、徐々に年単位で進んでいきます。
前頭葉(頭の前側にあって、理性の中枢的な働きを司り、感情のコントロール・計画を立てたり状況を把握するといった働きをもつ)と、側頭葉(頭に側面にあり、言語の理解・記憶・聴覚・臭覚を司る)の委縮による認知症で、若い方にも起こります。
前頭側頭型認知症は、前頭側頭葉変性症の疾患であるピック病や運動ニューロン疾患型、前頭葉変性症などにより起こります。
なかでもピック球という異常構造物が神経細胞の中にたまるものをピック病と言います。その他、TDP-43という蛋白がたまるタイプもあります。

原因:
アルツハイマー型認知症などと比べると、患者数が少ないこともあり原因については詳しく解明されておらず、有効な薬もまだ出ていません。

症状:
前頭側頭型認知症ではもの忘れはあまり見られず、一般的な行動から逸脱している場合が多く現れるために精神疾患と誤診されることもあります。

その場とは関係ない同じ言葉を何度も繰り返します(滞続言語)。また、ある時間に家の中を歩くといった決まった行動を取ります。外出しても徘徊で迷子になることは多くなく同じコースを歩いて帰ってきます。
食欲が旺盛となり、同じ物を食べたがります。
集中力や自発性が無くなって飽きるのがはやくなるため、皆と作業をしていても最後まで出来ません。身なりを気にしなくなり汚れても平気になります。
今まで好きだったものへの関心が失われます。
相手の言葉をオウム返ししたり、なかなか言葉が出ない為、失語症のような症状となって現れることもあります。
ある物を見て、何をする物かはわかりますが、物の言葉の意味するところは分からなくなります。例えば、日常生活の中でフライパンを普通に使って料理をすることは出来ますが、フライパンを指さして「これは何ですか?」と聞いても答えられず、「フライパンですか?」と聞いてもわからなくなります(語義性認知症)。
反社会的な行動が見られるようになります。
ルールを無視して思うままの行動を取るようになり反省はしません。また、注意されると怒り、時には暴力をふるうこともあります。

4.認知症の治療は?

現代の医学では投薬により認知症の進行を遅らせることが出来、認知症に伴い出てくる周辺症状について漢方薬などを使って軽減させることが出来ます。
が、認知症そのものを治すことは出来ません。
そのため、認知症は予防をすることがとても大切になります。
また、漢方薬に関しては、一般的に「抑肝散」などの漢方がよく使われますが、漢方は症状に対してではなく、その方の体質「証」に合わせて服用するものですので、自己判断せず漢方の専門家に診てもらうことが大切です。

5.認知症は予防できるの?

全ての認知症に当てはまるものではありませんが、認知症は予防できます。先にも書いた通り、認知症そのものを治療することは現代医学では出来ません。そのため、いかに予防するかが大切になります。

(1)アルツハイマー型認知症
(2)脳血管性認知症
(3)レビー小体型認知症
(4)前頭側頭型認知症

上の4タイプを紹介してきましたが、これらは生活習慣病が大きくかかわっていることが分かっています。生活習慣病(糖尿病・脂質異常症・高血圧・脳卒中・肥満)が認知症のリスクを高めてしまうのです。

生活習慣病により脳の血管が硬くなったり、動脈硬化により血管が狭くなり血流の悪化が起こったりといった問題が起こると、当然脳血管性認知症は発症しやすくなります。血栓が血流にのって脳に流れ着き血管をふさいでも(塞栓)、その先の脳細胞に血液が届かなくなり認知症となります。

また、血流が悪くなればアルツハイマーの原因物質であるアミロイドβも蓄積しやすくなります。つまり、脳だけではなく、全身の

血液をきれいに保ち弾力のある血管を作る

ことが認知症予防には大切になるのです。

また、食事においてはDHA、カテキン、ビタミンE、ポリフェノールなどの摂取がアミロイドβの蓄積を軽減させる有効性が確認されています。ビタミンCを含む野菜も大切です。
その他、適切な運動や人との会話やコミュニケーションも認知症予防には大切です。

6.鍼灸で認知症予防に出来る事

鍼灸で認知症予防が出来るか?
その答えは「YES」です。

「腎」と「三焦」の調整

中医学の理論である五臓六腑の中で、人間の成長や老化を司る『腎』の働きを鍼灸により調整し強化することはアンチエイジングの効果をもたらすという事です。
美容で良く使われる「アンチエイジング」という言葉ですが、鍼灸でいうアンチエイジングとは、見た目が若くいられるというだけの意味ではなく、体全体の元気を底上げし、内臓を含めた体全体を元気にすることであり、認知症予防にもつながるものなのです。
『腎は髄海(脳)を養う』とも言われ、腎を元気にすることで脳の血流をアップし活性化します。

また、鍼灸には『三焦(さんしょう)』という考え方があります。三焦とは、体の上部(心肺)・中部(胃腸)・下部(肝腎)の流れの事を言います。
この三焦の流れを整えることが体全体を活性化させ(代謝UPし不要なものを排出)、脳内の血流を増やすためのアプローチになるのです。

鍼灸で安定的に脳の血流を上げていく事での認知症予防と同時に全身治療によるQOLの改善も行っていきます。

7.家族が「認知症かも?」と思ったら

1)何科を受診すればいいの?
家族がもの忘れかも知れないと思った時に何科を受診すればいいのか。最近は「もの忘れ外来」も増えてきていますし、かかりつけ医に相談されるのもいいと思います。また、日本認知症学会認定専門医検索
も参考になさってください。

2)誰に相談していいのか分からない
認知症の方のお世話や介護は、精神的にも肉体的にも大変なものです。陸上競技で言えば短距離ではなくマラソンです。頑張り過ぎず、周りの協力をもらいながら長期的に取り組みましょう。

認知症の人と家族の会
実際に認知症高齢者を抱えている人や、認知症高齢者を看取った方などが組織する日本最大の会員組織
http://www.alzheimer.or.jp/

認知症予防財団
http://www.mainichi.co.jp/ninchishou/
無料の電話相談を受け付けています
電話:0120-654-874

高齢者総合相談センター
いわゆるシルバー110番。ささいなことでも、専門家が無料で相談に応じてくれます。
電話:#8080(はればれ)

「保健所・保健センター」「地域包括支援センター」
各地域の保健センターではあらゆる相談にのっています。また地域包括支援センターでは地域の高齢者の方の在宅生活を支援しています。行政などに問い合わせてみてください。

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